2019年
03月29日
「和暦日々是好日」より LUNA WORKS 今回で最終回。自分が最近特に感じていたことを端的に 表している文章を見つけ、どうしても書き記しておきたかった。 それが、このシリーズの動機です。 『草木の変化と十二支』です。 『十二支の漢字は本来、草木の一年の様子を意味し、 自然界のサイクルを見事に表しています。十二支の 起源は十二年で一周する木星の観察に由来し、古代 中国で使われ始めた数詞でした。 日本でも江戸時代まで月や日付、時間、方位などを、 十二支で呼んでいました。南北に通る線を「子午線」、 昼の十二時を「正午」と呼ぶ習慣は、現在もそのまま 残されています。方位では北が子、南が午、東が卯、 西が酉となり、これを四正といいます。その中間が 四隅です。 ちょうど季節の変わり目となる立春、立夏、立秋、 立冬が、この四隅に相当します。暦の立春は寅の月で、 時刻では夜明けにあたります。物事の境目には魔が 入りこむとされ、このような節目に水で身を清めたり、 節分の豆ま
2019年
03月23日
「和暦日々是好日」より RUNAWORKS 今回は、「和暦のしくみ」 「一般にいう旧暦とは太陽と月の周期を併用した太陰太陽暦で、江戸末期に施工された「天保暦」に近いものをさしています。おおまかにいうと太陽のリズムでわかるのは季節、月のリズムでわかるのは日にちです。 朔日(ついたち)の語源は月立ち、晦日(つごもり)の語源は月籠りです。「三日月」という言葉も現在までそのまま使われているように、各月の一日は必ず新月で、十五夜がほぼ満月、八日前後が上弦の月、二十三日前後が下弦の月になります。夜空を見上げれば、誰でもだいたいの日にちがわかります。 一年のはじまりは立春(新暦2月4日)に近い新月の日。立春前の新月から始まる年もあれば、立春後の新月から始まる年もあります。太陽の周期から計算される二十四季節気は、毎年ほぼ一定して変わることがありませんが、日付は年によって前後しながらスタートします。 また一年が十三ヶ月になる年があります。月の満ち欠けは十二ヶ月で約354日。地球
2019年
03月22日
「和暦日々是好日」より LUNAWORKS 昨日の続きです。 「四季の豊かな日本では、暦はなくてはならない重要なものでした。江戸末期には幕府公認のものだけで450万部もの暦が発行され、これほど暦が普及していた国は、世界でも類がないのだそうです。 旧暦と呼ばれる太陰太陽暦は現在、公式に使われることはありませんが、太陽のめぐりや月の満ち欠けに新旧はありません。旧暦は月と太陽、この二つの天体の動きをほぼ正確に知ることができる時間軸です。」 「自然界には、人間が計り知れない精妙な摂理が存在しています。昔の人々は見にみえない大いなるものを敬い、さまざまなものに見立て、写し、重ねてきました。祭りや行事は後世にその“意乗り”を伝える儀式であり、永続し、循環するために必要なトキの節目をつくってきました。 季寄せは常に自然と一体になることを「美」と感じてきた日本人の価値観が、凝縮されたものです。森羅万象に畏敬の念を抱き、万物に神が宿ると考えた「八百万神」と表裏一体をなすものとい
2019年
03月21日
最近気になっている物に和暦(旧暦)があります。 その手帳に書かれていることを皆様に伝えたいと思います。 「人間が時間を直線的にとらえるようになったのは、産業革命以降だといわれていますが、宇宙の惑星はそれぞれの周期を持ち、永遠に回り続ける時間を刻んでいます。 効率を追い求め、成長や拡大を追求する直線的な時間の矢には還るところがなく、永続的ではないこと、最終的な幸福をもたらさないことに多くの人が気づき始めています。 直線志向のベルトコンベアーから降りて、本当に大切なものは何なのかを問い、自身の尺度や軸を持って、物事と主体的に関わるためのツールとして旧暦をもう一度活用できるのではないか。 地球上のあらゆる生命は、太陽と月の恩恵によって育まれ、すべてのものはつながりながら、生まれては消え、循環しながら、美しいこの奇跡の星に生かされています。 「円環する時間」を意識することは、命のつながりを大切にする、本質的な豊かさにつながっているように思えます。」 まだ、この手帳の